夏にバラを弱らせないためにしておきたい3つのこと

その1
“鉢植え”も“地植え”も、マルチングをしましょう!

特選有機バラのたい肥を敷く

ヤシマットを敷く

特選有機バラのたい肥を敷く

マルチングの効果

1.保水効果で水切れを防止する
2.泥の跳ねかえりによる黒星病を予防する
3.雑草予防
4.コガネムシの産卵防止(ヤシマット)

その2
7月、8月は肥料を1/3の量にする

繰り返しよく咲く四季咲きのバラには、春から秋まで月1回規定量の肥料をやりましょうとオススメしてきました。
でも、近年の猛暑では、バラが休眠状態になってしまう傾向に…。
休眠状態のバラに同じように施肥を行うと、根がダメージを受けて肥料やけを起こしてしまいます。
7月と8月は、規定量の1/3に減らして、肥料をやりましょう。

夏以外の肥料の量

花ごころ 特選有機 濃いバラの肥料の場合
ひと握りを株の回りに撒く

7月、8月の肥料の量

花ごころ 特選有機 濃いバラの肥料の場合
ひと握りの1/3を株回りに撒く

その3
鉢内の温度を下げる策をとりましょう

鉢キャスター、すのこ、レンガ等
で鉢底に隙間をつくる

バラの鉢に直射日光が当たらない
よう、他の植物の鉢を寄せて置く

夕方の水やりで、鉢の側面にも
水をかけながら、鉢土を冷やす

病害虫アドバイス
「黒星病」と「ハダニ」の発生を予防しましょう!

黒星病(黒点病)

黒星病

黒星病にかかった葉は、黒褐色の斑点ができ、徐々に黄色くなって最終的には落葉します。
地面に近い樹の下の方の葉から始まることが多いです。
発生条件は、20度前後の温度と雨などで長く葉が濡れた状態。糸状菌というカビの仲間の胞子が、雨の跳ね返りなどによって下葉に付くのが原因です。
黒星病で株が枯死してしまうことは滅多にありませんが、植物は葉の光合成で栄養を作りますので、葉が少なくなれば、花付きが悪くなったり、花が小さくなったりします。

予防と治療

4月初旬から、月に1回薬品を散布して予防します。
1つの薬品を使い続けると耐性ができて、効果が低下する場合があるので、2つの薬品をローテーション散布することをオススメします。「サプロール乳剤」と「サンヨール乳剤」を交互に散布します。梅雨、秋雨の時期は、毎週散布が必要。雨の降る前と後に散布すると効果的です。
風の強い日(薬品が飛散するため)と気温が高い時間帯(薬害が出やすくなるため)は避けます。

もし、バラの本数が10本以下ならスプレー剤が簡単です。「ベニカXファインスプレー」と「アタックワンAL」を交互に使いましょう。

雨の日はバラの鉢を軒下に入れたり、「ヤシマット」や「マルチングチップ」で水の跳ね返りを防ぐのも効果的です。

また、根元に落ちた葉はそのままにしないで、こまめに拾うようにしましょう。

ハダニ

ハダニ

葉に元気がなく、全体的に白っぽくなっているなら「ハダニ」かもしれません。
葉の裏をよ~く見て、黒かオレンジの小さなポツポツがあれば、それが「ハダニ」。くもの巣状に白い膜が張っていることもあります。
ハダニは葉裏について樹液を吸う虫。吸われた部分の葉緑素が抜けて、放っておくと落葉してしまいます。
夏の高温期に乾燥が続くと発生します。
ベランダなど、雨の当たらない場所では特に注意が必要です。

予防と治療

スグできる予防は、乾燥を避けるため1日1回、葉裏に水をかけます。

発生してしまったら、「ハッパ乳剤」と「ダニ太郎」を交互に散布します。
気づいた時には大発生していることも多いため、その場合、集中して4日おきに散布し、一気に退治します。
散布は、風の強い日(薬品が飛散するため)と気温が高い時間帯(薬害が出やすくなるため)は避けます。